Web×IoT メイカーズチャレンジ PLUS

開催概要

主催 Web×IoT メイカーズチャレンジ PLUS 鳥取運営委員会
特別協力 鳥取大学工学部附属 ものづくり教育実践センター
協力 鳥取大学、公立鳥取環境大学、米子工業高等専門学校、株式会社中海テレビ放送、株式会社レヴィ、境港市教育委員会、百エデュケーション、一般社団法人 WebDINO Japan、KDDI 株式会社、中国地域 ICT 産学官連携フォーラム、CHIRIMEN Open Hardware、Web×IoT メイカーズチャレンジ PLUS 中央実行委員会
後援 鳥取県、総務省中国総合通信局、Beyond 5G 新経営戦略センター
ハッカソン開催日程 2022 年 1 月 8 日 (土) – 9 日 (日)
※ハッカソンに先立ち、ハンズオン講習会を 2021 年 12 月 18 日 (土) – 19 日 (日) に実施。
会場 東部会場:鳥取大学 鳥取キャンパス (鳥取市)
西部会場:米子工業高等専門学校 (米子市)

イベントの詳細 (Connpass サイトへ移動します)

ハンズオン講習会

ハッカソン

センサーやモーターなどを Web 標準技術 (JavaScript) から制御する方法等を講習会で学習し、学んだ知識や技能を活かして「SDGs の実現につながる IoT」をテーマにした IoT システムのプロトタイピング行い、ハッカソンでチームごとに作品発表を行った。

ハッカソンの作品審査は、以下 3 名の審査員により行われた。

  • 津田 敦也 氏 (セイコーエプソン株式会社 DX 推進本部 副本部長)
  • 長岡 丈道 氏 (鳥取県 令和新時代創造本部 本部長)
  • 五寳 匡郎 氏 (コニカミノルタ株式会社 技術戦略部 / Web×IoT メイカーズ チャレンジ PLUS 中央実行委員会 委員)

最優秀賞は、作品名「どこでも IoT ゴミ箱キット」(チーム名:街の景観を守る會) が受賞。特別賞として、作品名「管理頼んだら冷蔵庫しかなかった件」(チーム名:今日は何作ろう?) が表彰を受け、最優秀賞チームには、総務省中国総合通信局より局長賞の賞状が授与された。

参加チームおよび作品概要

Team A L パック

作品名:no food waste box

食料販売店での食品ロスを減らすことを目的にした IoT デバイス。消費期限間近の値引き品を顧客に知らせて廃棄量を減らすため、消費期限の情報が入っている QR コードを商品につけて IoT カメラで読み取り、その日の日付の情報を持つ商品があった場合に、LED を発光させて顧客に知らせる。また、LED が発光すると Wi-Fi を通して、別のソースコードの処理のもとそれに紐づけられた LED が発光するため、これを活用して他店舗との情報共有による食品ロス削減のための在庫管理も可能。カメラでの情報読み取りに必要な光を取り込むため、筐体は半透明の素材を使い作成した。読み込んだ QR コードから消費期限間近であるか否かを選別する際に、時刻を参照するので月をまたいでも正常に動作する。

Team B 街の景観をまもる會

作品名:どこでも IoT ゴミ箱キット 【最優秀賞受賞作品】

イベントやお祭りで設置される簡易的なゴミ箱があふれたり、臭くなったりする解決策として、ゴミ袋に簡単に取り付けてゴミの臭いや量を知らせて環境改善を図る作品。臭気センサーで臭いを察知、距離センサーでごみの笠を検知するが、ごみは一定の高さで積もるわけではないので、サーボモーターを利用してセンサーの角度を変えられるようにした。ハードウェアはシンプルでスリムな形をしているため、持ち運びにも便利なデバイス。ごみがいっぱいになったり、においがきつくなったりするとスマホにも通知されるが、その場でも LED ライトが点灯する。仕事中は忙しくてスマホの通知に気づかないケースがあるが、ライトが光ることで忙しくても気づくことができる。

Team C KOKY

作品名:comfantable

地球温暖化で気温上昇抑制のためにできることは、エアコンの使用を控え、扇風機を使用すること。そこで扇風機をより快適に使用するために考えたのが、温度センサー、LED、サーモセンサーを搭載した扇風機。ある一定の温度を感知するとスイッチが入るサーモセンサー。体温変化によって、自動で風力を 4 段階に調整する温度センサー。不快指数 (=温湿度によって表される指数) に対応した LED 機能。LED ランプの点灯によって水分補給を取る指標になり、扇風機はエアコンよりも消費電力が少ないため地球にも人にも優しい作品。作成にあたって既存のスマートファンとの差別化が課題となったが、LED の搭載と温湿度データの送信を可能にした点が異なる。

Team D 頑張ろう's

作品名:スマート無人 おやさいこ~な~

農家が育てた採れたて野菜を無人で販売する「無人販売所」と IoT を組み合わせ、野菜を購入した人、購入した野菜の個数、支払いの有無などの情報が生産者である農家の方に送信されるシステムを作成した。具体的には、野菜を置く土台にロードセルを使用し、重さの変動によって購入した野菜の個数を検出する。また、トートバッグに QR コードを表示させ、Web カメラで読み込むことにより購入者情報を把握する。賽銭箱の硬貨入れ口には、距離センサーを設置し、お金が入ったかどうかの判別を行う。この 3 つの情報が農家の方にメールで送信される。また同じく IoT を用いて農家の方のスマートフォン上で Web カメラ機能の ON/OFF 切り替えができる。

Team E 今日は何作ろう?

作品名:管理頼んだら冷蔵庫しかなかった件 【特別賞受賞作品】

冷蔵庫に IoT をプラスした作品。カメラで冷蔵庫の中身を撮影し、現在冷蔵庫にあるものに合わせた料理を提案する機能や、賞味期限が近くなったらお知らせをする機能が実装されている。自作の冷蔵庫は、ボタンを押すだけで開け閉めができる点にこだわり制作を行った。冷蔵庫内部を撮影している映像は、遠隔から見ることができるので、買い物忘れや盗み食い防止にも期待できる。冷蔵庫の中身を無駄なく使うことで SDGs に貢献できると考え、本作品を考案した。