Web×IoT メイカーズチャレンジ 2020-21

Web×IoT メイカーズチャレンジについて

「Web×IoT メイカーズチャレンジ」は、総務省「IoT 機器等の電波利用システムの適正利用のための ICT 人材育成」事業として、学生や若手エンジニアを対象とした IoT システム開発のスキルアップを目的に、2017 年度より全国で開催されているイベントです。

本事業のコンセプト

無線装置やセンサー・アクチュエーターなどの "ハードウェア" と、コンピューティングロジックを中心とした "ソフトウェア"は、従来別レイヤーとされ、それぞれの開発者が分かれて担当してきましたが、今後あらゆる業界に広がる IoT 機器やサービス開発の現場では、そうした垣根を超えたハードとソフト両方のスキルを併せ持つ人材が特に必要とされます。

Web×IoT メイカーズチャレンジでは、こうした「フルスタックなスキル」やアイデアを素早く形にできる「プロトタイピング力」を学生や若手エンジニアの方が身につけるきっかけとなるよう、実際にモノづくりを体験する 2 つのプロセスでイベントを構成しています。

IoT や電波や無線通信に関する基礎知識の講習に加え、ボードコンピューターを使って Web 技術を用いたハードウェア制御を実践的に学ぶ「ハンズオン講習会」を前半日程で開催。後半日程では、講習会で学んだ知識を活かし、限られた時間内にチーム対抗で IoT 作品を制作し、その出来を競う「ハッカソンスタイルでの成果発表イベント」を各会場にて開催します。

  • 社会を変革する創造性豊かな“エンジニアリング力”の獲得
  • 社会課題の解決を目指したプロトタイプシステム・プロダクトの創出を“アジャイル開発手法”によるハッカソン形式の実践を通じて体験
  • 情報システムの共通基盤技術となっている“Web 技術”を教材の中心に据え、IoT 特有のデバイス制御も Web 技術に一本化
  • 各開催地域運営委員会を立ち上げ、地元の教育機関や自治体と連携し開催

“Web×IoT” について

イベント名でも表現されているように、Web×IoT メイカーズチャレンジでは、「Web 技術」を重要事項として位置付けています。

マルチプラットフォームな技術であると共に四半世紀以上にわたり進化を続け、世界的に見ても多くのソフトウェア技術者や情報システム構築者に広く支持されおり、今後さらにあらゆる分野へと広がる IoT の可能性を推進するには、業種、メーカー、製品・サービス、デバイスや OS といったすべての垣根を超えたマルチプラットフォームである Web 技術をおいてほかなりません。

また、ベンダー依存のない国際標準化された技術に基づくシステム構築技術、加えてその相互接続技術を習得することが重要であることは言うまでもありません。

Web×IoT メイカーズチャレンジで行われるハッカソンは、実践的なチームワークを学べる場であり、チーム開発を通して得られる自発的な学習効果 (アクティブ・ラーニング) の機会でもありますが、こうした場面でも、情報基盤・コミュニケーション基盤としての Web の価値が認められています。

現代のコンピュータープログラムの多くを支えているオープンソースソフトウェアは、Web 上のオープン性や中立性の高い開発者支援システムやソーシャルネットワーキングシステムをベースに開発・メンテナンスが進められており、アジャイル開発手法もこれらの活用を前提としていることからも Web ベースのプロジェクト推進スキルを得ることは、今後さらに重要視されていくでしょう。

こうしたことからも UI (ユーザーインターフェース) やクラウド含め、標準化されたオープンな Web の技術体系を中立でオープン性が担保された Web ベースの習得・開発環境下で学習し、ネットワークを介したコンピューティングでハードウェアを制御できるスキルを獲得する機会を提供していることが Web×IoT メイカーズチャレンジの意義とも言えます。

運営体制

本施策全体の方向性や全地域共通のイベントシリーズとしての基本方針は、IoT人材育成や IoT スキルアップイベント開催実績を持つ委員により構成された Web×IoT メイカーズチャレンジ実行委員会にて検討されます。

各開催地で開催される個々のイベントは、地域の自治体や教育機関、民間企業、コミュニティ等が参画する各地運営委員会で地域の状況に則した企画や運営が行なわれます。

2020 年度は、総務省と各地運営委員会との共催により、総務省事業の一環として開催される地域が 6 地域。それに加えて、過去に開催実績を持つ鳥取と香川でも Web×IoT メイカーズチャレンジの自律的開催が予定されています。

Web×IoT メイカーズチャレンジ 実行委員会 (2020年度)

委員 (五十音順)

五寳 匡郎 コニカミノルタ株式会社 IoT サービス PF 開発統括部 戦略推進部 グループリーダー
高木 悟 (主査) KDDI 株式会社 次世代運用推進本部 運用システム開発部 シニアエキスパート
瀧田 佐登子 (副査) 一般社団法人 WebDINO Japan 代表理事
不破 泰 信州大学 工学部 教授
宮崎 典行 KDDI 株式会社 技術戦略部 戦略 G マネージャー
森川 博之 東京大学大学院工学系研究科 教授

オブザーバー

総務省 国際戦略局 通信規格課

実行委員会事務局

一般社団法人 WebDINO Japan

各地 運営委員会事務局

<総務省主催地域>

茨城 Web×IoT メイカーズチャレンジ
茨城運営委員会事務局
株式会社 常陽産業研究所
石川 Web×IoT メイカーズチャレンジ
石川運営委員会事務局
一般社団法人コード・フォー・カナザワ
信州 Web×IoT メイカーズチャレンジ
信州運営委員会事務局
一般財団法人 塩尻市振興公社
一般社団法人 WebDINO Japan
大垣 Web×IoT メイカーズチャレンジ
大垣運営委員会事務局
合同会社 4D Pocket
岡山 Web×IoT メイカーズチャレンジ
岡山運営委員会事務局
一般社団法人 WebDINO Japan
徳島 Web×IoT メイカーズチャレンジ
徳島運営委員会事務局
テック情報株式会社

関係団体

事業主体

  • 総務省
  • Web×IoT メイカーズチャレンジ実行委員会

協力 (五十音順)

  • 一般社団法人 WebDINO Japan
  • KDDI 株式会社
  • 一般社団法人コード・フォー・カナザワ
  • コニカミノルタ株式会社
  • 一般財団法人 塩尻市振興公社
  • 株式会社 常陽産業研究所
  • 国立大学法人 信州大学
  • テック情報株式会社
  • 合同会社 4D Pocket

後援

  • スマート IoT 推進フォーラム

2020 年度開催概要

名称 Web×IoT メイカーズチャレンジ 2020-21
実施期間 2020 年 10 月以降 2021 年 3 月まで (各地で順次開催)
開催地域 茨城、石川、信州、大垣、岡山、徳島
※ その他、地域主催の自律開催として鳥取、香川でも開催
主催
(イベントシリーズ全体)
総務省、Web×IoT メイカーズチャレンジ実行委員会
後援 スマート IoT 推進フォーラム
事務局
(イベントシリーズ全体)
Web×IoT メイカーズチャレンジ実行委員会事務局 (一般社団法人 WebDINO Japan)
Email:info-wimc@webdino.org