ハンズオン講習会

ハンズオン講習会は、仙台市内の NTT ドコモ東北支社で開催。午前に行った座学講習では、全国 5 都市共通のテキストを用い、会場に集まった宮城、岩手、福島の学生のほか、インターネット中継をつないだ八戸市、秋田市の各サテライト会場の受講者に向けて、講師から IoT の基礎知識や電波、セキュリティなどについての解説を行った。

午後に行ったハンズオンでは、株式会社 Gclue (会津若松市) の佐々木陽氏が講師を務め、IoT プロトタイピングツール「FaBo」の開発ハンズオンを実施。FaBo を Arduino や Android スマートフォンと接続させ、Web 技術を使ったプログラミングによるセンサー類の制御とインターネットとの連携なども扱い、佐々木氏やチューター役の市川電産の市川博之氏が、受講生へ熱心な指導を行った。

仙台会場での座学講習の様子
ハンズオン/修了証授与の様子

ハッカソン

ハッカソンでは、初日の午前中に、テーマに沿って作品のアイデアを考えるアイデアソンを実施。「身近な課題を解決する便利で楽しい IoT ツール」をテーマに、「自宅」「学校生活」「移動・乗り物」の 3 つのジャンルから IoT 活用のアイデアを考えるべく、各種メソッドを用いたワークを行った。

初日の午後から、事前に分けられたチームで、アイデアソンの成果を土台に、企画づくりや開発へ着手。数百個単位で用意された FaBo のモジュールを自由に活用できたほか、事務局から材料費のサポート (1 チーム 25,000 円まで) も行い、参加者は市内のパーツ店や 100 円ショップなどでも部材を調達。開発と併せ、実装するハードの模型づくりにもチャレンジした。

2 日目は、午前中にはメンタリングを実施。そのアイデアでどのような未来が実現するのかといったストーリーの整理も行なった。また、実装が進むにあたり、佐々木氏からは初日を終えたあとにチームで必要となった新たなパーツを調達・支給があり、市川氏からもチームでの動き方や成果発表のプレゼンのポイントなどのきめ細やかなアドバイスがあった。

成果発表会では、開発したプロトタイプの概要説明のほか、デモを必須とし、ユーザーが体験する価値やその IoT ツールで世界をどのように変えることができるのかという将来像のプレゼンも行う形とした。審査員には、仙台・宮城で若者の人材育成に熱心な地元立地の IT 企業大手やベンチャー、団体等のキーパーソンを迎えた。

表彰式では、最優秀賞 1 チームのほかに、審査員の計らいにより優秀賞が 2 チームに贈られた。

各参加チームと作品の紹介

最後に全 6 チーム の作品の概要を紹介する。

チーム名:QWake Up!

授業のポイントとなるところでペン立てから一定人数がペンを抜くと、他の人の席のペン立てが光り、数秒後に腕のバンドが振動。居眠りをしている学生を要所で起こしてくれるツール

チーム名:Smile 1000

作品名:コミュくる 【最優秀賞受賞作品】

他の部屋にいる友人が退屈をしてハンドスピナーを回すと、Web 画面上に暇の度合いが表示され、話しかけてよい状態を示す。空気を読みすぎてしまう人向けの会話支援ツール。

チーム名:トイレの神様

外出時などのトイレで紙がない状態を防ぐため、紙が切れると予備を自動的に補充し、ストックが減っていることを外部に発信。不測の事態を事前に防ぐアラートを挙げてくれるツール。

チーム名:Connect Family

物理的に距離の離れた親子が、遠隔で一緒に遊べる積木スタイルの IoT おもちゃ。片方が操作した情報を、もう片方の相手に光などで通知して、一緒にモノを使って遊ぶことができる。

チーム名:Team F

盗難や紛失した状態になると、自分でその状態を発信してくれるバッグ。バッグにセンサーが内蔵され、盗難にあうと自動で通報もしてくれる。

チーム名:SL 制作チーム

混雑時の食堂や教室で空席を見つけることができるツール。座布団に感圧センサーが内蔵されていて、その席に人が座ると空きではなくなったことが Web 上で通知される。

Web×IoT メイカーズチャレンジ 2017 in 仙台 開催概要

日程

ハンズオン講習会

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ハッカソン

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会場 NTT ドコモ東北支社 (宮城県仙台市青葉区上杉 1-1-2)
主催 Web×IoT メイカーズチャレンジ 2017 実行委員会 仙台運営委員会
※ 本イベントは総務省「IoT 機器等の電波利用システムの適正利用のための ICT 人材育成事業」として実施しています。
特別協力 Global Lab SENDAI
協力 株式会社 NTT ドコモ仙台市国立研究開発法人情報通信研究機構東北大学電気通信研究所仙台高等専門学校
後援 スマート IoT 推進フォーラム
運営事務局 エイチタス株式会社 押柄・原
お問い合わせ先: メールアドレス event(at)htus.jp
(at) を @ に変えてお送りください。

申し込み

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